ついに国立決勝!
相手はクラブ史上初のタイトル獲得を目指しサポーターも大挙押し寄せるアルビレックス新潟。
グランパスとしても退団が決まっているランゲラックのためにとファミリー全員の想いもあり、どちらにとっても負けられない闘い。
国立決勝は試合前から最高の雰囲気。
試合はハイプレスから上手く攻撃を仕掛けたグランパスが前半に2点を先制するも、選手交代をきっかけに猛攻を仕掛けてくる新潟の圧力に耐えきれず終了間際に同点に追いつかれてしまい延長戦に突入する。
延長戦でも先手を取るがここでも追いつかれ勝負はPK戦へ。
1人失敗した新潟に対してグランパスは全員がきっちり決めて勝利!
3年振り2回目のルヴァンカップ優勝を手にした!
早速試合を振り返っていきましょう。
スタメン
名古屋グランパス
3-4-2-1。
10月に負傷した河面、野上が間に合い、ベストメンバーを組むことができた。
GKはミッチ。
CBは左から河面、三國、ケネディ。
Wボランチは椎橋、稲垣。
左WB徳元、右WB野上。
前線3枚は、和泉、森島、永井。
ベンチは、武田、チャンレ、温紀、中山、菊地、山中、パトリック、山岸、ユンカー。
アルビレックス新潟
4-2-3-1。
GKはここまでルヴァンカップでゴールを守ってきた阿部。
最終ラインは、今夏徳島から加入した橋本、東洋大4年の特別指定稲村、舞行龍、藤原。
Wボランチは宮本、秋山。
シャドー3枚は谷口、長谷川元、太田。
1トップは小野。
ベンチは、吉満、トーマスデン、早川、堀米、ダニーロゴメス、星、奥村、小見、長倉。
試合概要
試合は予想していたように、得意のボール保持でゴールに迫ろうとする新潟に対して、この日もマンマーク気味に付きハイプレスを仕掛けるグランパスの構図。
立ち上がりグランパスがリズムを掴みかけそうに思えたが、ひとつのプレーで一変する。
前半8分ランゲラックのゴールキックのこぼれを新潟陣内ペナルティエリア付近で拾った新潟DF舞行龍に対してグランパスは森島、永井、和泉を中心にプレスを仕掛けるも、新潟の巧みなパスワークでプレスをかいくぐられ一気に自陣GK前にクロスを入れられる。
その間パス本数20本。
スムーズなパスワークに敵ながらあっぱれで、これには場内もどよめきが。
このプレーをきっかけに新潟に押し込まれる展開になるも、集中して凌いだグランパスは徐々に反撃のきっかけを作り始める。
すると前半31分、新潟のパスワークに対してプレスでハメたグランパスが、相手のミスを誘って最後は永井が冷静に決めて先制!
さらに前半42分には、椎橋の絶妙な浮き球のパスを走りこんだ稲垣が頭で落とすと、それを拾った和泉が相手をかわして丁寧なパス、最後は永井がフリーでゴールに流し込む。
完全に崩した形で大きな追加点を奪った!
前半は2-0とこの大舞台で願ってもいないリードを奪っての展開で折り返した。
両チームともHTでの交代は無し。
後半開始早々は一進一退の攻防が続くと、後半20分の新潟の3枚替えを契機に押し込まれる場面が増えていく。
代わって入った新潟右サイドのダニーロゴメスの鋭いドリブルに脅威を感じ始めた直後の後半26分、ゴメスのゴール方向へのクロスに谷口に頭で合わされて1点を返されてしまう。
1点差に迫られるとその後もダニーロゴメス、長倉を中心とした新潟の攻撃を更に受ける形となり、厳しい時間帯が続く。
加えて、新潟ゴール裏のより一層ボルテージの上がった応援に圧倒的アウェイ感を感じざるを得ない状況に。
それでも勝利を目前な状況まで耐えたものの、最後に落とし穴が待っていた。
アディショナルタイム終了間際、クリアミスを突かれた中山が新潟FW小見をペナルティエリア内で倒してしまうと、一度はゴールキック判定とされるもVARが介入しPKに。
このPKを小見に決められて同点。
目の前から勝利がすり抜けた。
延長に入ると、グランパスはユンカーと山中を投入して前線の活性化を試みると早速結果に現れる。
延長前半3分、左サイドの山中からのクロスを最後は中山が決めて3-2。
先ほどのミスを取り返す得点は大きな勝ち越し点。
しかしそれでも試合は終わらない。
延長後半6分、中央でボールを受けた新潟FW長倉に見事な反転からのスルーパスを通されてしまうと、それを受けた小見に流し込まれ同点。
またも同点に追いつかれてしまう。
そのまま試合は終了し、勝負はPK戦に。
互いに1本ずつ決めた後、新潟2人目のキッカーのシュートミスをランゲラックが誘発すると、グランパスの2本目をランゲラック自身が見事に決めて2-1とリードを得る。
その後はお互い2本ずつを決め合った後、新潟の5人目のキッカー小見にも決められ3-3でグランパス5人目のキッカーは山岸。
これを冷静に決めきりPK戦5-4で勝利!!
死闘を制し3年振り2回目のルヴァンカップ優勝を手にした!!!
雑感
・この日ばかりはどんな形でも勝てば何でも良し!
強いて言えば、後半終了間際のPKになったときは、「ここでミッチが止めたら・・・」なんて想像したグラサポも多いと思いますが、そこまで上手くは出来ていなかったですね。
・2度も追いつかれて新潟が押せ押せムードの中、勝ち越し点を許さずPK戦まで持ち込めたメンタリティが勝因だったと考える。勝ちを目の前にして延長戦に持ち込まれた段階や2度目に追いつかれた場面で崩れていてもおかしくなかった。
・延長戦、PK戦の前のメンバー外選手、スタッフなどを含めた円陣からチームの一体感を感じたし、この辺りも先ほどのメンタリティの部分には確実に繋がっていたはず。
・ミッチのためのタイトル獲得がフォーカスされがちだったこの試合だが、並々ならぬ想いを持って名古屋に戻ってきてくれた和泉、永井を始め、多くの選手にとってもこのタイトルは非常に大きなものになったはず。
・この日の国立の観衆は6万2517人で史上最多。試合終盤になるにつれて両者メイン、バックスタンドのサポを巻き込んで声量が1段階も2段階もアップ。メインスタンドにいた自身の周りでも後半、延長と時間が進むにつれて手拍子だけでなく、ゴール裏さながらの声量で後押しするサポが増えていったことは素晴らしい時間だった。間違いなく自分史上最高のスタジアムの雰囲気を感じた一戦だった。
最後に・・・
今シーズンも残すところリーグ戦3試合。
現在10位のグランパスですが、ひとつでも多くの勝ち点を積み重ねて一桁順位で終わりたいですね。
また、決勝翌日からは早速補強情報が出てきましたが、もうそういう時期になってきたかぁというのが正直なところ。
補強に関する内容もまた書いていきたいと思います。
それでは、また。
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