前節ホーム3連戦の初戦新潟戦を3-0で結果、内容ともに快勝のグランパス。
今節はホーム3連戦2戦目。
相手は14位川崎F。
川崎Fには第17節のアウェイ等々力での試合で、ゴール期待値4を超えるほど圧倒的に攻めながらも1-2で敗戦している。
ホームで借りを返しつつ勝ち点を積み上げて残留を確実にしておきたい試合。
前半、後半ともに川崎に押し込まれる場面もあったが集中した守備で凌ぐと、縦に速い攻撃で効率よく2点を奪い、2-0で勝利。
勝ち点43の8位に浮上し、残留をほぼ確実にした。
試合を振り返っていきましょう。
スタメン
名古屋グランパス
3-4-2-1で快勝した前節新潟戦と同様のスタメン。
GKはミッチ。
CBは左から河面、ケネディ、内田。
Wボランチは椎橋、稲垣。
左WB徳元、右WB野上。
前線3枚は、和泉、森島、永井。
新潟戦でJ1初ゴールを挙げた菊地はこの日もベンチスタート。
川崎フロンターレ
4-2-1-3。
GKはチョンソンリョン。
最終ラインは、左から三浦、佐々木、先日A代表デビューした20歳の高井、橘田。
Wボランチは大島、今夏鳥栖から移籍した河原。
トップ下は遠野。
3トップはマルシーニョ、山田、家長。
今季ここまでほぼフル出場の脇坂はベンチスタート。
試合概要
前節の新潟に続いてボール保持型の川崎に対して、グランパスはハイプレスで応戦する形。
試合序盤は川崎にゴール前に迫られる場面が何度か訪れるがここを無失点で切り抜けると、前半10分椎橋のスルーパスに飛び出した永井がゴールを決めるも惜しくもオフサイド。
前節に続き椎橋⇒永井の関係性の良さと永井の調子の良さが窺えた。
これを機にグランパスは徐々にボールを奪う回数が増え、チャンスも増加。
すると、前半34分。
裏抜けした永井に椎橋が絶妙なフィードを送ると、オフサイドと思い一瞬止まった川崎DFを尻目に上手く収めた永井がペナルティエリア手前からチョンソンリョンの頭上を越すゴラッソを決めて先制する。
その後アディショナルタイムにも野上がクロスからのこぼれ球を上手くシュートに繋げるもチョンソンリョンに阻まれ、1-0で前半を終了する。
後半は一進一退となるが、集中した守備で川崎の攻撃を抑えると、後半22分に再び歓喜が訪れる。
徳元のロングスローを敵陣左サイド奥に流れた永井がダイレクトで中央に送り込むと和泉がシュートフェイントから落ち着いてゴールに流し込んで待望の追加点!
その後、川崎の攻撃を受ける時間帯もあったが、交代で入ったパトリック、菊地、倍井を中心に強度を落とさず守り切って試合終了。
2-0と2試合連続ホームで完封勝利となった。
雑感
・この日も永井、森島、和泉の前線3枚がチームを牽引。前節含め、前線からの守備が安定していると主導権を握ることができることを示した典型的な試合。守備時は豊富な運動量とコースの限定で奪いどころが明確になり高い位置でのボール奪取に繋がった。また、攻撃時には的確な顔出しとボール保持能力の高さ、3人目の動きで今日も流れるような攻撃を生み出した。
・永井は前節から調子の良さを感じる出来。何度も裏抜けで川崎DFを困らせた。
・和泉は前節、今節ともに出色の出来!いろんなポジションを高いレベルでこなせるからこそこれまでチームを支える黒子の働きだったが、シャドーの位置では更に高次元のパフォーマンスができることを改めて示した。やはり和泉はシャドーの位置で見たい。
・野上は前線3枚と連携して安定した守備、攻撃を活性化させた1人。
・徳元は終盤まで衰えない運動量、気の利く守備、セットプレーで存在感。既に替えの利かない左WB。ぜひ完全移籍を。
・連戦にも関わらず交代が遅めかつ3枚までしか使わなかったことこそ前線からの守備が生命線だからなのだろう。新潟戦では選手交代後に強度が落ちて新潟に余裕を持たせてしまったことがあったため、交代による守備強度の低下が懸念点だったのではないだろうか。
最後に・・・
ここにきてようやく今シーズンのチームの完成形と思える形に。
次節の磐田戦の後はいよいよルヴァン準決勝の横浜FM戦。
ぜひそれまで今のチーム状況を維持して準決勝に臨みたい。
それでは、また。
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