【元旦 タイ代表戦】日本代表新戦力を考察!常連組との違いは!?

日本代表

まずは、能登半島地震で被災された方々お見舞い申し上げます。

まだ余震も続いていますが少しでも早く日常生活を取り戻せるよう願っております。

また、本日は羽田空港での飛行機事故が起こり、海保乗組員の5人が亡くなったとのこと。

ご冥福お祈り申し上げます。

さて、元旦の日本代表戦ですが、古来からのサッカーファンとしては元旦=天皇杯のイメージがあるかと思いますが、今年は初めて元旦に日本代表戦が行われました。

グラサポとしては藤井陽也の代表デビューは嬉しいことでしたが、更にユースのときから同期の菅原由勢と並んでの出場が見られたのは胸熱でした!

この試合では代表の底上げを図るために、森保監督は新たな代表メンバーを起用する意向を試合前から示していましたが、意向通りスターティングメンバーのほとんどが代表キャップ数5試合以下の選手で構成されましたね。

タイ戦の布陣は以下の通り。

そんな試合を振り返ってみましょう。

総評

前半0-0, 後半5-0の結果にも現れた通り、結果・内容ともに前後半で全く違う試合となりました。

感想を一言で言うとすれば、前半は点の取れる気がしない一昔前の日本代表後半は観ていて面白くかつ点の取れる最近の日本代表、です。

代表キャップ数が少ない選手(以下、新戦力)が多く出場した前半は、ゴール付近までは何度も迫るけれど肝心のところで横パスをしたり、パスが噛み合わなかったりやきもきする展開が続き、個々のクオリティ(主に判断やアイディア)や連携面で課題を感じさせるものでした。

その中でも代表常連組の伊東純也と田中碧の二人は明らかな違いを作り出していました。

一転して、堂安や中村などの常連組が入った後半は、目に見えて攻撃がスムーズになり決定機を多く作れるようになりましたし、結果として後半だけで5点を奪うことができました。

新戦力と常連組の違いとして感じたところを2点挙げます。

練度の違い

常連組は森保ジャパンになってから既に5年強もの間、森保監督の元で戦術面の連携を深めてきたので、特に堂安、南野、伊東、菅原、田中あたりの選手間の意思の疎通が図れているなというのを改めて感じた試合でした。

ただこの点は新戦力にすぐに求めるのは酷な点なので徐々に向上していってほしいところです。

アイディア、判断力の違い

相手に引かれたときやなかなか攻め手がないときなどにどんなプレーをしたら崩せるか、どんなプレーが求められるか、というのを常連組は分かっているということ。

そして、それを実行できる技術力があるということ、が言えると感じました。

これらは、日頃からレベルの高い環境下で、高い意識でプレーしていることの賜物なのだろうと思います。

新戦力としてはこういったところも含めて直に感じ取ることができる代表での機会は刺激になりますし、非常に貴重な機会ですね。

また、今の代表常連組に新戦力が食い込んでいくうえで以前よりも必要と考えるスキルを1点挙げたいと思います。

「適応力」です。

今回の試合において新戦力と常連組の違いの一つとして、「練度の違い」を挙げました。

現在の代表は従来に比べて多くの実力のある選手が多数おり、新戦力を試す際に与えられるチャンスは多くはありません。

そんな中でレベル高い常連組に割って入っていくためには、数少ないチャンスの中で求められることを理解し実行できる「適応力」だと思います。

中村敬斗はその筆頭です。

中村は代表キャップ数がまだ5試合目ですが、4試合連続でゴールを決めており早々に代表の立ち位置を掴んでいます。

「適応力」は本人の資質もあるかと思いますが、やはり海外で即戦力として求められる中で日々揉まれている環境にいることとは無関係ではなさそうです。

新戦力を評価!

今回起用された代表キャップ数5以下の新戦力の評価をしました。

・細谷真大(柏)

ポストプレー、守備の限定の面では持っているものを出した。

ただ今後代表で生き残っていくためにはゴールという結果を残したかった。

・伊藤涼太郎(シントトロイデン)

数多くボールを受けて流れを作ったが、決定的な仕事には至らず。

・奥抜侃志(FCニュルンベルク)

ほぼ空気になってしまった。森下との連携面も課題。

・佐野海舟(鹿島)

初出場時同様に、相手のカウンターやセカンドボール回収の場面でポジショニング能力の高さを見せた。

・森下龍矢(レギア・ワルシャワ)

豊富な運動量で存在感を見せたが、奥抜との連携面、ボールを持ったときのアイディアには課題が残った。

・藤井陽也(名古屋)

対人では強さを示したが、連携面には課題。

また、フォーメーションなどの要因はあるが、得意の攻め上がり、正確なフィードは見られず。

・町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)

無難に守り抜いたが、守備の連係面には課題。

・毎熊晟矢(C大阪)

代表キャップ数はまだ4試合目だが、代表経験が浅い選手の中では突出していた。伊東純也との連携も◎。

・鈴木彩艶(シントトロイデン)

ピンチはなかったため評価が難しいが、前半19分に魅せたロングスローは素晴らしかった。

・中村敬斗(スタッド・ランス)

後半堂安と共に投入され、流れを変える一役を担う。

4試合連続ゴールはさすがの一言で、既に代表常連組の雰囲気が漂う。

・三浦颯太(川崎F)

積極的な攻撃参加で持ち味が垣間見えた。

・川村拓夢(広島)

短い時間でも自身の持ち味である2列目からのタイミングの良い飛び出しを見せ得点。

最後に・・・

試合後、今月12日から行われるアジアカップに臨む代表メンバーが発表されました。

元旦の日本代表戦で出場した新戦力の中で選ばれたのは、鈴木彩艶、町田浩樹、毎熊晟矢、佐野海舟、の5名。

残念ながら、森下と陽也は落選。

一方で、トレーニングメンバーに貴田が選出されましたね!

A代表の選手から間近で吸収できるまたとないチャンスなのでいろんなものを盗んできてほしいと思います。

アジアカップは、日本代表は2011年を最後に優勝から遠ざかっているので、今大会では優勝してアジアでは敵なしであるところを見せてほしいですね。

それでは、また。

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