前節今シーズン初勝利を挙げたグランパス。
内容はこれからなところもありましたが、攻守のキーマンが得点を決めて大きな1勝となりました。
今節の相手は超攻撃サッカーで近年優勝争い常連の横浜F・マリノス。
横浜F・マリノス戦をプレビューしていきましょう。
昨年の対戦成績
昨年の横浜FMとの対戦成績は2戦2分。
2引き分けであったが、2試合ともに内容が濃く上位決戦にふさわしい面白い試合だった。
1戦目はグランパス2位、横浜FM3位で迎えた上位決戦。
前半グランパスは横浜FMにボールを保持されるも固い守備で攻め込ませない。
一方で、グランパスはボール奪取からの速い攻撃で決定機を多数作るもののなかなかゴールを割れない展開が続くが、41分に森下が左サイドから切り込んでサイドネットに突き刺して先制。1-0で前半を折り返す。
後半は一進一退の攻防の時間帯が多くなる中、一瞬の隙をつかれて同点に追いつかれそのまま1-1で終了した。
2戦目はグランパス3位、横浜FM首位で迎えたホーム豊スタでの一戦。
この日も試合開始から激しいプレスでリズムを掴んだグランパスは幸先よく永井のミドルシュートで先制。
しかし、その後グランパスの守備に慣れてきた横浜FMに立て続けに失点し前半を1-2で折り返す。
後半も開始早々に攻勢を強めたグランパスはユンカーのゴールで同点に。
その後もマテウスの幻の同点ゴールなどもあったが得点は決められず2-2のまま終了。
横浜FMの前節振り返り
前節の横浜FMは京都サンガとのアウェイでの一戦。
ACL準々決勝を3/13(水)に戦ってから中3日での試合であったが、スタメンは右ウイングのヤンマテウスが水沼に変わったのみ。
試合は序盤から動きの激しい展開。
開始5分に京都のミスを突いて横浜FMが先制。
直後、京都CBがDOGSOにより退場となり、早々に京都10人対横浜FM11人の戦いに。
横浜FMがポゼッションから攻撃を繰り出す一方で、京都は10人ではあるが激しいプレスを仕掛けカウンターから何度もチャンスを構築。京都が一人少ないとは思えない試合展開。
その後、横浜FMは追加点を奪うが、京都の激しいプレスに屈し前半終了間際に立て続けに失点して折り返す。
後半、Aロペスのゴールで突き放したが、66分にはDOGSOで横浜FMのGKポープが退場すると試合は10人対10人に。
試合終盤にかけて立て続けに京都に決定機を作られるもゴールは割らせず、横浜FMは辛くも3-2で勝利を納めた。
横浜FMの印象は主に3点。
「ハイラインハイプレス」「ポゼッション」「リスタート」。
○ハイプレスハイライン
ポステコグルー、マスカット元監督が築き上げたアタッキングフットボールの代名詞の1つ。
守備時、ハイプレスハイラインで前線から積極的な攻撃的な守備を仕掛ける。
自陣の相手FKでもかなり高いラインを取り、他チームとの違いは一目瞭然。
今シーズン就任した元豪州代表10番のキューウェル氏もアタッキングフットボールの継承しており、前節京都戦、前々節の福岡戦でもこれまで同じような戦い方が見て取れた。
○ポゼッション
ポゼッションも横浜FMのアタッキングフットボールの代名詞。
インサイドハーフ(IH)に差し込んでから両ウイングに展開、だったり、相手両SBとCBの背後(ポケット)を狙う攻撃が多くみられる。
また、両SBがボランチの位置に入ったり、前線まで上がって崩しに参加することも多くみられるのが特徴。
前節京都戦のボール保持率は55.1%、前々節福岡戦に至っては64.3%と横浜FMらしさを表したが、京都戦は開始早々優位に相手CBの退場で数的優位になりながらもカウンターからピンチを迎える場面が散見された。
福岡戦も試合通してボール保持しながら押し込んだものの得点が取れずにいると、一瞬の隙をつかれて失点し敗戦しているため付け入る隙はありそう。
○リスタート
これも横浜FMの大きな特徴。
とにかくリスタートがとても早いため、ボールがタッチを割っても集中力を切らさないことが重要。
スタメン予想
グランパス
前節3-4-2-1に回帰して勝利したグランパス。
今節も中盤での優位性を確保することは重要と思われるため前節同様の布陣3-4-2-1で臨むのでは。
キャスパーと野上は練習に参加していないようなので、欠場の可能性が高い。
GKはランゲラック。
3CBは、三國と内田の位置を入れ替えているとの情報もあるため、左から内田、ハチャンレ、三國を予想。
河面は全体練習に復帰しているため、メンバー入りはすると思われる。
ダブルボランチは米本、稲垣。
左WBは前節負傷により途中交代した和泉の状態次第であるが、山中を予想。
内田を左CBにしたのは、第1節, 2節と左サイドの連携が上手くいってなかった印象があるため、山中との連携を加味したところもありそう。
右WBは久保。
2シャドー1トップには前節同様に、山岸、森島、永井を予想する。
3人とも献身的な選手なので前線からのハードワークに期待。
横浜F・マリノス
昨シーズンは中盤がダブルボランチ型の4-3-3であったが、今シーズンはアンカースタイルの4-3-3を採用している。
出場選手のベースは昨年と変わらない。
GKは、ポープが前節の退場により出場停止のため、前節J1初出場を果たした白坂を予想するが、ベテランの飯倉の可能性も。
DFは永戸、エドゥアルド、上島、松原。
上島は2023年に柏から完全移籍加入したCBで空中戦に強く、足元の技術も高い。
松原は攻撃面でも多くの役割担う。今シーズン開幕戦での劇的な逆転ゴールは記憶に新しい。
MFはアンカーに喜田、インサイドハーフには渡辺皓、植中を予想。
喜田は2019年にベストイレブンにも選出されたボランチで、今年はキャプテン6年目。
植中は昨シーズン先発出場2試合だったが、今シーズンはレギュラーを勝ち取りつつあるパリ五輪世代の22歳。元々FWだったこともありシュートの意識が高くボールを受けるのが得意な攻撃的な選手。
FWはエウベル、アンデルソンロペス、ヤンマテウスの3枚を予想。
高さ強さ速さを兼ね備える万能型ストライカーのアンデルソンロペス、両ウイングはスピードと突破力のあるエウベルとヤンマテウスと3人だけでも攻撃が完結する強力3トップ。
グランパス勝利のポイント
攻撃面
横浜FMはハイラインを敷いてくるため、裏には広大なスペースが生まれるのでそこを使わない手はない。
柏戦では惜しくもオフサイドになってしまったが山岸を起点にが決定機になりそうな場面などもあったため、山岸を狙ってその裏に永井、両WBを狙わせるのは1つ。
横浜FMの両CBは強靭ではあるが、京都FW原、福岡FWウェリントンが競り勝つ場面も多くみられたため、山岸であればやってくれるはず。
また、京都戦、福岡戦ともにカウンターを仕掛けられた際、横浜FMの戻りが遅いシーンが見られたことから、早いカウンターもポイントになるかも。
(ACLの連戦の影響もあったかもしれないが)
守備面
横浜FMは、開幕節東京V戦、第2節福岡戦のいずれでも相手に4-4-2で守備ブロックを作られたときに苦戦している。
逆に、福岡戦の前半、福岡は4-4-2で守ろうとしながらも5-3-2的になってしまう時間も多く、そうなってしまうと両サイドへのスライドが間に合わずに崩される場面が多かった。
そのようなところもあるため、守備時の陣形に関してもいつものように5バック気味ではなく4-4-2的になるように仕込んでくるかもしれない。
また、今シーズン横浜FMは1アンカーを採用しているが、自陣ポゼッション時にアンカーが狙われて上手くビルドアップできず、2ボランチに布陣変更するケースも見られるため、そこも狙い目になりそう。(グランパスと同じ課題・・・)
あとは、前線の3人は非常に強力な個の力を持っているため、言うは易しであるけれど簡単に仕事をさせないことがポイント。
最後に・・・
強豪横浜FMに勝利して連勝街道のきっかけをつかみたいところ!
インテンシティの高い試合になることが想像されますが、柏戦をハードワークで勝利を勝ち取った選手ならやってくれるはず!
今節も全員で勝利を勝ち取りましょう!
それでは、また。
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