2025シーズンは早くも5試合を終え、各クラブの特色が見え始めています。
昨シーズン下位だった湘南、柏などのクラブが躍進する一方、J1リーグ連覇中の神戸や横浜FMが未勝利に苦しむなど今シーズンのJ1リーグも混戦になりそうなシーズン序盤。
グラサポの私としてはまだまだ開幕していない気分ですが・・。
今回、各クラブの布陣やボール保持率、アクチュアルプレーイングタイム(APT)を昨シーズン対比で見ることで、各クラブの戦い方が変わったかどうかを見ていきたい。
早速見ていきましょう。
各クラブの布陣は?
まずは、4バックと3バックのクラブ数を昨シーズンと比較した。
昨シーズンは4バック13クラブ、3バック7クラブと4バックを採用するクラブが多かったが、今シーズンは3バックを採用するクラブが増加。
4バック11クラブに対して、3バック9クラブとほぼ同数となっている。

では、各クラブで採用する布陣に変化があったのか見てみよう。
昨シーズンに続き4バックを採用している10クラブ(青色)と3バックを採用している6クラブ(橙色)の計16クラブは布陣に大きな変更は無し。
(※清水は4バックがベースだが、相手によっては3バックを採用)
一方で、福岡は監督の交代に伴い3バックから4バックに布陣変更。
また、柏、FC東京の2チームも監督変更に伴い4バックから3バックに。
町田は昨シーズン4バックを採用することが多かったが、今シーズンは3バックがメイン。

各クラブの戦い方は?
次に、各クラブの戦い方について、ボール保持率、アクチュアルプレーイングタイム(APT)の視点で昨シーズンと比較する形で見てみた。
ボール保持率に関して、多くのクラブで昨シーズン対比大きな変化はないが、昨シーズン対比±5%以上の変化が見られるのは、柏レイソル、横浜FC、アルビレックス新潟の3クラブ。
その中で特筆すべきは柏レイソル。
今シーズンの柏レイソルは浦和、徳島で指揮経験のあるリカルド・ロドリゲス監督が就任し、ポゼッションサッカーを展開。
その結果、ボール保持率は47.5%(2024)⇒60.9%(2025)と大きく向上し、その結果APTも51.46min(2024)⇒59.29min(2025)と増加していると推測。
成績にも結び付いており、第5節終了時、勝ち点10の4位と好スタートを切っている。
また、アルビレックス新潟も大きな変化があるクラブの1つ。
昨シーズンは松橋監督の元、ボゼッションサッカーでルヴァンカップ準優勝まで登りつめたが、監督が変わった今シーズンはボール保持率51.4%と昨シーズンの56.6%から大きく減少。
昨シーズンは多くの試合でボール保持率が対戦相手を上回っていたが、今シーズンは異なる様相。
また、APTについても見てみると、こちらも多くのクラブで昨シーズン対比大きな変化はないが、昨シーズン対比±5min以上の変化が見られるのは、柏レイソル、横浜FM、湘南ベルマーレの3クラブ。
柏レイソルは前述のとおりボール保持率が大幅に向上したことによりインプレー時間が長くなったと推測できるが、横浜FMと湘南ベルマーレは異なる傾向。
両クラブ共にボール保持率が減少しながらも、APTが大幅に伸びている。
1つの可能性として、今シーズンはファールの基準が見直され、競り合いにおいて安易にファールを取らない方針となっていることで、ファール数が減少していることが推測される。
この点については、改めて検証してみたい。


最後に・・・
今回は戦い方の指標として、ボール保持率とアクチュアルプレーイングタイム(APT)について見てみた。
今後は、攻撃や守備の仕方など更に詳細についても見ていけたらと考えている。
それでは、また。
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