【新潟戦レビュー】30年振り開幕から無得点3連敗。改善策を考える。

グランパス

メンバーを前節から6人入れ替えて臨んだアウェイ新潟戦。

内容的には上向いていることを感じさせる試合でしたが試合終盤に失点を喫し、結果は0-1で敗戦。

30年振りに開幕から無得点での3連敗となりました。

厳しい状況は続きますね。

試合を振り返っていきましょう。

スタメン

グランパス

布陣は今シーズン取り組んでいる3-1-4-2

スタメンはサプライズもあるメンバーとなった。

GKはランゲラック。

3CBは、左から三國、ハチャンレ、内田

アンカーには、米本が出場停止のため、椎橋

インサイドハーフには倍井と稲垣

倍井はここ最近の調子の良さから初スタメンに抜擢。

左WBには攻守のバランスを意識して和泉、右WBには久保

そして、2トップには永井とケガから復帰した山岸

キャスパーはメンバー外。 また、ベンチには練習試合での調子の良さが買われて酒井が入った。

新潟

布陣はいつも通りの4-2-3-1

概ね想定通りのメンバー。

左SBには新井ではなく堀米。

それ以外のDFラインは想定通り。

ボランチには開幕節と同様の秋山と宮本。

2列目は左から小見、高木、松田。 1トップ(実質0トップ)には、ケガから復帰して即スタメンの小野を並べた。

総括

試合全体としては、チームコンセプトの戦術への落とし込みの差が時間を追うにつれて如実に現れた試合だったと感じます。

新潟は予想通りDFラインからのビルドアップにこだわって終始ゲームを進めてきた。

この試合グランパスは前半途中までは、やることが明確になっていたことで大きなチャンスを作られず、逆にこちらもチャンスを作れそうな場面もあり、まずまずの出来

そのやることとは、新潟のビルドアップを自由にさせないこと。

特に前からのプレスがハマっていたときはチャンスになりかける場面もいくつかみられた。

しかし、前半30分頃から新潟がグランパスの戦い方に慣れてきたことで、新潟のボランチ2枚がフリーでボールを受ける場面が増えてくると徐々に押し込まれる場面が。

それでも前半は0-0で折り返す。

後半はオープンな展開になる中で新潟に押し込まれる場面が続いたが、そんな中グランパスも何度かゴールに迫る場面も厚みのある攻撃にはならず。

どちらもゴールを割れない中、試合終盤に新潟MF長谷川(元)に中央をドリブルで持ち込まれたところの寄せが甘くなり、ミドルレンジから打たれたシュートがDF内田にあたってコースが変わりゴールに吸い込まれた。

不運ともいえる失点ではあるが、チームの形を貫いた新潟の気持ちで押し込まれたゴールともいえる。

その後、パトリックを入れてパワープレー的な布陣とするが得点につなげることはできず、0-1で敗戦。 開幕から無得点3連敗となってしまった。

問題点

この日も無得点で敗戦。

守備陣は明らかな改善が見られてきていますし、この日も終盤まで失点なく耐えていました。

一方で攻撃はチャンスも数本あったものの厚みのある攻撃には程遠く、3試合連続の無得点。

何が問題でしょうか。

いろいろ挙げられると思いますが、3試合観て一番根が深そうと感じるのは「セカンドボールの回収率の低さ」です。

いずれの試合でも相手にセカンドボールを拾われて後手を踏んでいるケースが非常に多い。

システムなどの要因もあると思いますが、それ以上に大丈夫?と感じている部分はチームの方向性・コンセプトについて選手が肚落ち(はらおち)していないんじゃないか、ということ。

いきなり話が飛んだかもしれませんが、次のような負のループに陥ってるのではと感じます。

チームの方向性・コンセプトについて選手一人ひとりが肚落ちしていない(心から納得できていない、腑に落ちていない)

⇒やるべきことが明確でないため、気持ちに迷いがでる

⇒ほんの少しの場面で判断が遅くなる

⇒セカンドボールを相手に奪われる

⇒後手を踏む・・・

こんなイメージです。

そんなのシーズン始まったばかりだから当然。徐々に浸透していくもの。という意見もあるかもしれません。

が、方向性・コンセプトが肚落ちしているけれどもうまくいかない状態とそもそも方向性・コンセプトが肚落ちしていない状態、では気持ちの迷いに雲泥の差が生じると思います。

つまり、今のグランパスの選手は、チームの方向性・コンセプトが肚落ちしていない状態、のため、上手くいっていないように感じます。

今シーズン新たなことに取り組んでいる中で結果が出ていない状態なので、選手も何が正解か模索しながらの部分もあるでしょう。

そんな状況なので難しい部分はあると思いますが、長谷川監督の理想を我慢して追求するのか、現実路線な戦い方にシフトするのか、ここ数試合で決断を迫られそうです。

改善策を考えてみる

どうしたら今の状態を打破できるか、パターン別に考えてみました。

現システム(3-1-4-2)継続 理想追求ver

現行メンバーで取り組んでいくとすれば、メンバーの組み合わせ最適解を見つけることとボールの動かし方(如何にアンカーにいい状態でボールを届けるか)を我慢して模索していくしかない。

ただ、これはハードルが高く、上手くいかなければずるずる行ってしまう可能性も考えなければいけないため、個人的にはやったとしても第5節(横浜FM戦)辺りまでに明確な結果が出なければやめるべきかなと思っています。

現システム(3-1-4-2)継続 戦術変更ver

現戦術での明確な課題は自らボールを持った時にどのようにビルドアップしていくか。

その際、ポイントになるアンカー(今日であれば椎橋)にまずボールが入らない。

アンカーは1枚のため相手はパスコースを絞りやすく消された状態になっており、それを回避する術を今のグランパスは持ち合わせていない。

結果、パスコースを探す間に相手に守備を整えられたり、プレスをかけられたりして奪われるケースが多くなっている。

であれば、ひとつの選択としてCBから2トップへロングボールを放り込むスタイルではどうだろうか。

ハチャンレ、野上(、今はケガだが河面も)はフィードが出来るし、山岸は空中戦にも強いし、ポストプレーも得意。

また、その場合にはパトリックという選択もあるかもしれない。

これだけ割り切るのも必要かもしれない。

システム変更

一番現実的にはシステム変更ですかね。

PSM岐阜戦でもシステム変更で明確に良くなったように3-4-2-1にして中盤を厚くする。

そうすることで、ビルドアップ時の出口を増やせるし、中盤の人数が多いことでセカンドボール回収率を上げられると思います。

また、それによって中盤でボールを持てるケースが増えることで、両WBが上がる時間を作ることができることも重要と思います。

それかオーソドックスな4-4-2にするのもひとつかもしれません。

4-4-2であれば汎用性が高く分かりやすい布陣なので、比較的短時間でチームに落とし込めると思います。

ポジティブ要素

ポジティブ要素は簡単に。

守備陣の安定

明確に守備陣は安定してきました。

今日は特に三國が対人負けなかったしかなり良かった。

(守備がよくなりパス精度など気になってきてしまうのは今後の期待の表れ)

山岸の攻守の貢献度

攻撃ではボールが収まるし、守備ではハードワークができる。

かなり貢献度大でしたし山岸中心のチームとしてもありと思います。

WB和泉

和泉がWBに入って攻撃では潤滑油的な存在となりボールが上手く回るシーンがいくつか見られましたし、守備でも相手の攻撃の芽を摘む場面がいくつか見られました。

今後もWBの起用はありそうです。

最後に・・・

試合後の長谷川監督の会見からは、もしやキャスパー怪我説??

分かりませんが悪いことは重なりますね、、

休んでいる暇はなく次週はアウェイ柏戦。

まず1点、まず1勝して何とか前に進んでいきたいところです。

それでは、また。

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