前節町田戦はあまり良い形を出せないまま敗戦し、今シーズン初勝利はお預け。
ここからはアウェイ２連戦となるが、勝ち点３を挙げて浮上のきっかけを掴みたい。
今節の相手は2020シーズン以降アウェイで勝てていないＣ大阪。
相手よりも自らにフォーカスして勝利を！
試合は、前半押し気味に進めながらもアディショナルタイムに失点し0-1で折り返すも後半終了間際に1点を返し同点。
１－１のドローで勝ち点１を獲得。
早速試合を振り返っていきましょう。
スタメン
名古屋グランパス
３－４－１－２。
GKは武田。
CBは左から宮、佐藤、野上。
ボランチは椎橋、稲垣。
WBは左 徳元、右 中山。
前線3枚は、和泉、山岸、永井。
ベンチは、ピサノ、河面、三國、浅野、森島、内田、加藤、菊地、マテウス。
佐藤が中央CBで初先発、中山も今シーズン初先発。
セレッソ大阪
４－２－３－１
ＧＫはキムジンヒョン。
最終ラインは、高橋、舩木、畠中、西尾。
ボランチは下田、前。
WBは喜田、田中。
２列目は阪田、北野、Ｌフェルナンデス。
１トップは中島。
ベンチは、福井、登里、奥田、上門、香川、柴山、Ｒハットン、Ｔアンドラーデ、Ｖヴエノ。
試合概要
Ｃ大阪は、守備時は4-2-3-1のハイプレス、攻撃時は左ＳＢ高橋がボランチの位置に入ることで中盤を厚くした形をベースとした戦い方。
試合序盤はグランパスがロングボールから試合の流れを作ろうとする中でアクシデントが発生。
接触がないところで山岸が倒れこみ、一度はピッチに戻るもののプレーを続けることができずに前半11分で交代。
早々にプランを変えざるを得なくなる。
それでも前半30分以降はマテウス、永井を中心に攻撃を繰り出し、何度もセレッソゴールに迫るがなかなかゴールが奪えない。
前半30分には佐藤のスルーパスにペナルティエリア内に抜け出した椎橋のグラウンダーのパスを、マテウスがフリーで合わせるもゴール上に外してしまう。
前半37分にはCKのこぼれ球を稲垣がハーフボレーで合わせて枠内に飛ばすも、キムジンヒョンのファインセーブに阻まれ、ゴールならず。
前半43分にはCK崩れから最後はゴール中央でマテウスが押し込もうとするも、これもキムジンヒョンが立ちはだかる。
すると、アディショナルタイムに落とし穴が待っていた。
Ｃ大阪の最終ラインから縦パス２本でエリア内に簡単に侵入されると、折り返しを待っていた今シーズン３ゴール中のMF北野に冷静に流し込まれ失点。
良くない時間帯に先制され、０－１で前半を折り返す。
後半盛り返したいところだったが、後半開始早々勢いづいたセレッソの猛攻にさらされる。
開始５分の間に決定機も含め5本ものシュートを浴びせられるが、何とか失点せずに切り抜ける。
その後持ち直すと、後半16分の森島、浅野、菊地の３枚替えで流れを引き寄せかける。
右WBに入った菊地が早々にシュートを放ち、良いリズムが生まれるかと思われたが、なかなかゴールまで迫れない時間帯が続く。
それでも後半40分。宮から左サイドに渡ったボールは森島を経由して右サイドの菊地へ。
その後、浅野がポケットを陥れるとグラウンダーのクロスを上げ、最後は走りこんだマテウス。土壇場で同点に追いつく。
以降はセレッソに攻め立てられるも最後までゴールは割らせず１－１で終了。
苦しい試合ながらも勝ち点１を持ち帰った。
雑感
・勝ち点３必須な試合であったところ「勝ち点１にとどまった」という見方もあるが、今シーズン初めての気持ちが入った試合ができたこと、佐藤含め新たな選手が存在感を示したのはプラス。あれだけ攻め込まれながら最後まで身体を張って１失点に抑えられたこと、途中交代を契機に流れを引き寄せ同点に追いつくことが出来たことは大きい。
・佐藤が中央に入ることでビルドアップ面では確実に改善した。前半30分の椎橋へのスルーパスは素晴らしかったし、いつもボールを受ける際のファーストチョイスとして遠くから見ているため、今後も期待。また、守備面でも統率力、気持ちの入ったプレーが◎。
・ただ、それでもチーム全体のビルドアップ時の不安定さは要改善。パスが良くズレていて受け手が良くない体制で受けざるを得ない状況がよくあったり、良くない奪われ方からピンチとなることも見られるのは気になる点。ビルドアップを安定させるにはやはり加藤玄は入れてほしいところ。出場時にチームに安定感をもたらしていたのは自明。
・また、司、菊地、浅野が入って攻撃が活性化したのは非常に好材料。次節以降、山岸不在が想定されるため、この３人の起用はぜひ考えてほしい。特に、浅野は神戸戦でもこの試合でもマテウスとの相性の良さを感じる。
・山岸の負傷によりまたもキャスパーと共に離脱は痛すぎる。主力のストライカー２人が故障がちなのはさすがに厳しいので、補強が必要。
最後に・・・
これで開幕から５戦勝ちなしの最下位だが、次節はアウェイ東京Ｖとこれまた厳しい戦いが想定される。
山岸、徳元も負傷離脱の可能性があり、序盤の山場になりそうな試合だが選手の奮起に期待したい。
欲しいのは勝ち点３と選手の笑顔。
それでは、また。
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