【第6節 東京V戦レビュー】重い重い敗戦。先の見えぬ6戦勝ちなし。

グランパス

この試合を終えると代表ウィークで2週間空くことから何としても初勝利を挙げておきたい試合。

相手は今シーズン1勝のなかなか調子の上がらない東京V。

試合は前半完璧に名古屋の試合も、後半修正してきた東京Vに対してあっさり逆転を許して敗戦。

結果的にも内容的にも非常に重い敗戦となった。

早速試合を振り返っていきましょう。

スタメン

名古屋グランパス

3-4-1-2。

GKは武田。

CBは左から河面、佐藤、三國。

ボランチは椎橋、稲垣。

WBは左 和泉、右 中山。

前線3枚は、森島、マテウス、浅野。

ベンチは、ピサノ、野上、宮、内田、加藤、菊地、山中、永井、杉浦。

前節途中交代の山岸、徳元は負傷。

浅野は初先発、ルーキー杉浦はベンチ入り。

東京ヴェルディ

3-4-2-1。

CBはマテウス。

最終ラインは谷口、林、綱島。

ボランチは齋藤、森田。

WBは翁長、宮原。

前線3枚は、新井、染野、木村。

ベンチは、長沢、鈴木、福田、平川、稲見、松橋、食野、山見、臼井。

試合概要

ミラーゲームとなったこの試合。

前半は序盤からグランパスが攻勢を仕掛ける。

前半5分までの間に得点の匂いを感じさせるシーンを何度も作る。

その後も良い守備から良い攻撃で主導権を握ると、前半20分。

ヴェルディのポゼッションに対して高い位置でボールを奪うと、素早い攻撃で最後は森島が落ち着いて流し込みゴール。

待望の先制点を奪う。

その後もヴェルディに良い形を全く作らせず、攻撃では司が良い潤滑油となって良い流れを生み出し続け前半は終了。

間違いなく今季1番の前半だった。

対してヴェルディは前半なかなか前進できなかった要因の一つだった右WB宮原に代えて、推進力のある山見を投入。

すると後半は全く逆の展開にされてしまう。

後半開始早々から山見を起点に流れを作られると何度かシュートまで持ち込まれ、グランパスは自陣での戦いを強いられる。

すると、後半18分。

ペナルティエリア付近でミスからボールを失うとそのままカウンターでゴール前まで持ち込まれ失点。

あっさりゴールを許してしまう。

その後選手交代で流れを変えることを試みるも、失点から10分後の後半28分。

CKからヘディングで合わせられ逆転を許すゴールを奪われる。

その後はルーキー杉浦を投入などするも覇気なくそのまま敗戦。

重い重い敗戦となった。

雑感

・前半あれだけ良い戦い方が出来ていながらも、後半相手に修正されるとなすすべなく簡単に逆転を許して失点。やりたいことがなかなかできずに負けるよりもある意味非常に重い敗戦と感じる。

1失点目は悪いところが重なった。ケネディのボールの奪われ方は軽すぎるし、その後の佐藤がディレイしている一瞬の間にゴール前まで前進を許し、最後はディフレクションがあったとはいえ武田には防いでほしかった。。

・ここまでなかなか勝てない状況に関して主に感じていることは以下。

  • チームの芯、やるべきことが曖昧であり、選手のベクトルが揃っていないことが多い。前半のように上手くいっているときは細かなことを気にしなくても上手くいくが、上手くいっていないときに立ち戻るべき場所があるか、やるべきことが整理されているか、という点が非常に弱いように感じる。例えば、町田は如何なるときも自分たちのやるべきことが徹底されているため大崩れしない、といえば分かりやすいだろうか。その辺りが曖昧なため、悪い流れになったときにそれぞれの選手で少しずつ迷いが生じることでズレが生まれ崩れてチームとしてうまくいかなくなる、というイメージ。この点はピッチ内のリーダー問題もあるが、それよりも監督が明確な指針を示したり、やるべきことを整理する必要があると考える。
  • プラン数が乏しく、相手に修正されるとすぐに崩れる(実際には当然複数あるはずだが、“プラン”として成立してないものと思う)。そして、それも相手よりも手を打つのが遅いため後手後手になることが多い。結果論になるかもしれないが、この試合でいえば後半に入ってから相手が修正し、流れが明らかに持っていかれたにもかかわらず、後半18分に失点するまで変化が見られなかった。

この状況を脱するための打開策は2つと考えている。

1つ目は、話題に挙がっている監督交代。後任問題などあるものの昨シーズンから似たような戦いぶりが続き、ケガ人がいるとはいえ補強が進んだ今シーズンでも結果に繋がっていないのは、解任致し方なしと感じる。もちろん監督を交代したからと言って良い方向に行くかは分からないが、今の戦いぶりを見ていると少なくともそれ以上の可能性は想像できる。また、この先のスケジュールも考えた場合、この先試合間が空くタイミングとしては、今回の2週間の次は5/末の試合後の2週間。仮にそこまでの成績で判断と考えた場合、19節を終えた時点、つまりシーズン半分を終えた状態であり、そのタイミングで監督交代するとなると遅すぎて手遅れになる可能性が高いと考える。そういったことから監督交代をするならタイミングとしては今では。

2つ目は、ゴリゴリのストライカーの補強監督交代をしないならば、これが最低限必要。今オフ補強で柏FW細谷、神戸FW武藤の噂があったが、それが上手くいかなかったのが効いている。マテウスの帰還は間違いなくプラスだが、ストライカーの補強かというとまた別。得点力向上そしてハセケンのサッカーを成立させるためには、独力で攻撃を完結させることができるストライカーが必須。とはいえ、仮にそのような大型補強ができたとしても、今の課題は得点力不足ではなく、それ以前のところなので補強をしたとしてもチームとしての改善は必要。

・マイナス面ばかり書いていてもと思うのでプラス面も。

この日の一番の出来は初先発の浅野。多くのチャンスに絡み、下がってボール奪取を見せるなど戦えることを示した。次節以降もスタメンを希望。

佐藤は前半非常に良い出来だった。改善の余地がある部分はあるものの、木村にほぼ仕事をさせずDFラインの統率力もある。現状では中央は佐藤で間違いないし、DFリーダーになりうる存在。

森島は潤滑油となり前半いくつもチャンスを生み出した。森島が躍動している姿を見るのは嬉しい。

最後に・・・

チームとして非常に苦しい状況。

この2週間をプラスに捉えて中断明け、最善の状態で臨んでほしい。

欲しいのは勝ち点3のみ。

Never Give Up For the Win!!!!!

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