5連敗中の最下位京都をホームに迎えた一戦。
京都のこの試合にかける気持ちに対して、グランパスは正面から受けてしまい特に前半は苦しんだ。
先行される展開になったあと「圧力をかけ同点に持っていくことができた」、と考えることもできそうだが、今後上位で戦っていくためには「このような試合(試合内容が悪くても)でも何とか勝ち点3を取りたかった」、という印象。
(シーズン序盤のグランパスだったら間違いなく追いつけなかったと思いますが)
早速試合を振り返っていきましょう。
スタメン
グランパス
布陣は3-4-2-1。
GKはミッチ。
ルヴァンカップで河面が負傷したため、CBは左からケネディ、チャンレ、温紀。
Wボランチは椎橋稲垣。
左WB小野、右WB和泉。
前線3枚は、永井、森島、古巣対戦となるパトリック。
ルヴァンカップでケガから復帰した山岸はベンチスタート。
京都サンガ
布陣は4-1-2-3。
GKはクソンユン。
DFラインは、佐藤、麻田、宮本、福田。
アンカーは金子。
IHは平戸、川崎。
前線3枚は松田天馬、原、豊川。
試合概要
5連敗中の京都に対して主導権を握りたかったグランパスだが、序盤から京都のハイプレスによりビルドアップに苦しみ、押し込まれる展開が続く。
決定的なチャンスは作らせなかったものの前半28分に小野が負傷により中山に交代。
このスクランブルな交代により流れが変わることも少しばかり期待したが、流れは変わらず。
すると前半38分にうまく抜け出された豊川に先制点を決められてしまう。
前半のうちに追いつきたいグランパスはその後チャンスをいくつか作るが決めきれず0-1で前半を折り返す。
ハーフタイムに内田、後半12分には山岸、キャスパーを投入して反撃を試みる。
右サイドの中山を中心にチャンスを何度も作り出すと、後半30分に結実する。
キャスパーのエリア内でのボールキープからの折り返しをエリア外ゴール中央でボールを受けた椎橋が右足を振りぬくと、京都DFに当たりコースが変わりゴールに吸い込まれる。
椎橋の移籍後初ゴールで同点!
その後もチャンスを作るが決勝点を奪うことはできず、同点のまま試合は終了。
勝ち点1に留まる試合となった。
スタッツ(DAZN速報)
スタッツ(DAZN速報)は以下。
この試合でも「高ボール支配率=未勝利」の法則に当てはまる形となった。
なお、今シーズン高ボール支配率7試合(今節含む)中、勝利した試合は前節鳥栖戦のみ。
また、ゴール期待値は京都を上回り、データ的には勝利してもおかしくない試合だったとは言える。
一方で、ボール奪取位置を見ると、グランパス32.0mに対して京都44.6mと高い位置でボールロストしており、苦しんだことが分かる。
(相手のボール奪取位置が40.0mを超えた試合は、今シーズン5試合目であり、うち勝利できたのはC大阪戦(49.0m)のみ)
雑感
・最下位で5連敗中の京都とはいえルヴァンカップがなく中6日だったこともあり、この試合に十分に準備をして臨んできた(特にメンタル面)。その結果、本来の京都のクオリティに対してグランパスはもろに受けて戦ってしまったために後手後手になってしまった。
・全体として気になったのは、特に2点。
①京都のハイプレスの対処法
京都のハイプレスに対して最終ラインから真面目にビルドアップしようとして上手くいかない場面が繰り返されたこと(特に前半)。前節の鳥栖戦では上手く対処できていた一方で、この試合でできなかったのはチームとしてどのような意思統一がなされていたのか気になるところ。
②攻撃の絵をどのように描いていたか
①と繋がるところであるが、試合通して決定機は京都以上に作ることはでき勝つチャンスも十分あったものの、チームとしての攻め方が見えづらく個々の判断での攻撃となっていたこと(ごり押しでチャンスを作っていたようなイメージ)。試合終盤のどうしても得点が欲しい場面ではそのような攻撃でも良いと思うが、この試合では試合通してそのような印象であり気になった。
・先手を取られた焦りもあってかDF陣の不安定さも目立った試合。また、DF陣に限らず何というか全体としてふわふわっと試合に入ってしまった印象。
・怪我明け後、試合ごとに存在感を増していた小野の負傷はかなり痛手。河面に続く負傷で左サイドの層が一気に薄くなり不安材料に。(相馬の復帰が現実味を帯びてきたか)
・いろんな役割ができる山岸がいるいないでは迫力が変わるのはこの試合でも見て取れた。コンディションも上がってきた感じなので次節くらいからはスタメンでいけるか。
最後に・・・
首位町田が劇的勝利したため、首位町田との勝ち点差は9。
優勝を目指すうえではこれ以上は離されたくないところ。
次節以降は川崎、湘南、東京Vと下位チームとの対戦となるため、着実に勝ち点を積み上げていきたい。
まずは5連戦が終わり次節は6/2(日)となるため、きっちり準備をして臨みたいところですね。
それでは、また。
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