【考察】2024夏の移籍期間 グランパス補強ポイント3選!

グランパス

2024J1リーグは第19節までを終え、折り返し。

開幕直後3連敗だったチームもその後戦術理解も深まりケガ人も復帰し、良い流れになりかけたかに思えた。

しかし、ケガ人が再度増加、そしてここ最近のリーグ戦は下位チーム4連戦で獲得した勝ち点はわずか2と苦しい状況。

次節からはシーズン後半戦。

上位追走するためにはこれ以上落とせない中、夏の移籍期間が近づいてきました。

今回は補強ポイントについて考えてみたいと思います。

ちなみに今シーズンの夏の移籍期間(第2登録期間)は以下。(リンクはJリーグ公式サイト)

期間:2024年7月8日(月) ~ 2024年8月21日(水) の6週間

昨シーズン夏の移籍期間は4週間だったが、2週間延長されている。

https://www.jleague.jp/news/article/27070

近年の夏の補強動向

補強ポイントについて考える前に、ここ3シーズンの夏の移籍期間(前後含む)の移籍選手について振り返ってみる。

2021シーズンはDFキムミンテ、FWシュヴィルツォクと的確な補強を実施。

後半戦キムミンテはリーグ戦12試合に出場、シュヴィルツォクは後半戦リーグ戦14試合に出場し7得点、ACLでもハットトリックなど衝撃的な活躍があった。

2022シーズンは、放出選手は出場機会が減少していた齋藤、阿部、金崎ら。

一方、レオナルド、永木、重廣、永井を補強。

それぞれの同シーズンのリーグ戦出場試合数は、9試合(うち先発1試合、0得点)、12試合(うち先発4試合)、9試合(うち先発8試合)、13試合(うち先発11試合、4得点)。

2023シーズンはチームの核であったマテウスの衝撃の移籍に加え、長澤が夏の移籍期間で移籍。

一方、前田がユトレヒトへの期限付き移籍から復帰、J2藤枝で活躍していた久保、およびプロ加入後広島一筋であった森島を完全移籍で獲得した。

前田はリーグ戦11試合(うち先発2試合)に出場したが0得点と本調子には戻らず、森島はマテウスとタイプが全く異なることもありフィットに時間が掛かった。

一方で、久保はリーグ戦8試合(うち先発5試合)に出場し1得点、ルヴァンカップでも決勝ゴールを決めるなど頭角を現した。

現陣容

グランパスの現陣容は以下。

※複数ポジションで出場経験のある選手は複数箇所に記載。

GKはレギュラーミッチ、控え武田の構図は変わらないが、ミッチ不在時の武田の安定感は見逃せない前半戦だった。

CBは左CBを主戦場とする河面が離脱中。

そのため、3CBはケネディ、チャンレ、野上の3枚がレギュラーで、温紀が次点として控えるが特に左CBが手薄。

井上はリーグ戦ではなかなか絡めていない。

中盤では、左WBを主戦場とする和泉、小野の2選手が離脱中。

左WBは、本職の山中を中心に、複数ポジションをこなす内田、右WBが主戦場の久保が絡むが手薄。山中も東京V戦で負傷した可能性があるので、仮にそうなると益々手薄に。

右WBは、中山を筆頭に野上、久保、鈴木が控えている。

ボランチは、相手の特徴に応じて椎橋、稲垣、米本の3人で回していたが、ここ最近米本はベンチ外となっており、椎橋、稲垣の2人+試合終盤攻勢に出る場面では司が入ることも。

前線は、キャスパーが離脱中。

山岸、永井、森島を中心にパトリック、榊原、倍井が絡んでいる。

以上のような陣容だが、今夏の補強ポイントとしてはCB、WB、ボランチの3点と考える。

各ポイントについて具体的に見ていく。

補強ポイント① CB

まずはCB。

特に左CBは5月22日のルヴァンカップ横浜FC戦で河面が負傷離脱したため、現在はケネディが務めている状況。

井上が頭数に数えられていないこともあり左CBは元々手薄となっている。仮に河面が復帰したとしても補強が必要なポジションと考える。

そしてビルドアップ面も考えた場合、左利きであると◎。

補強ポイント② 左WB

5月に入ってから、小野の復帰によりWBの陣容の厚みが増してきてさぁこれから!というときに、小野、和泉が立て続けに負傷し左WBは本職が山中のみ(その山中も負傷の可能性あり)と一気に手薄になってしまった。

和泉は7月中の復帰もあるかもしれないが、小野は長期離脱のため、補強優先度は高い。

まず左WBのできる期限付き移籍中の選手は以下。

相馬は2024年6月30日に満了となるが、本人の海外志向が強いことからこのタイミングでは戻ってくることはなさそう。(仮に復帰となればかなり大きな補強となる)

また、重廣は2024年7月15日に満了となり候補の1人になるが、本職はインサイドハーフ(IH)で左WBの経験はほぼないためそこをどう考えるか。

重廣の復帰はあるかもしれないが、新加入での獲得も必要と考える。

補強ポイント③ ボランチ

ボランチはここまで稲垣、椎橋、米本の3人で回せており負傷者も出ていないポジションだったが、ここ最近米本はベンチ外が続いており状態が不安視される。

元々ボランチが本職の内田もいるが、今シーズンはWB、右CBを主戦場としておりこれ以上タスクを増やしたくないところなので、補強ポイント。

その他(外国人枠の活用)

ポジションとは別の視点では、外国人枠の有効活用も必要と考える。

現在J1リーグにおける外国人の試合エントリー枠は最大5人(Jリーグ提携国は含まない)可能。

※Jリーグ提携国とは、Jリーグがアジアサッカー発展のためにパートナーシップを結んだ8か国(タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア)が対象。

一方、今シーズンのグランパスの外国人枠最大活用数は4人(ミッチ、チャンレ、キャスパー、パトリック)と試合エントリー枠を最大限活用しきれていない。

さらに予算面が許容できれば検討してもよい点ではないだろうか。

最後に・・・

予算面や中長期的な視点も考慮する必要があるので実際にどの程度補強するのか分かりませんが、上位追走のためには補強は必要と思います。

そろそろ補強に関する情報も流れてくる頃かもしれません。

それでは、また。

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