ホーム2連戦を無得点の連敗スタートとなった今シーズン。
2試合の戦いぶりをみるとチーム状態は決して良いとは言えないけれど、ひとつの得点、そしてひとつの勝利がチームの自信につながるはず。
そのためにも是が非でも勝利をつかみたい今節はアウェイ新潟戦。
早速新潟戦をプレビューしていきましょう。
昨年の対戦成績
昨年の新潟との対戦成績は2戦2勝。
とはいえ、過去から新潟とは楽な試合はあまりない印象。
1戦目は両チーム好調な中で迎えた第6節。
新潟には伊藤涼太郎、名古屋にはマテウスがまだいた頃です。
試合は前半新潟に支配されその流れで35分に失点。
ですが直後に新潟DF舞行龍ジェームズが内田への足裏を見せたタックルでVARの末に一発退場。
これを機に流れは完全にグランパスにきて、後半だけで3点を奪って3-1で勝利。
2戦目はマテウスの電撃移籍が決まった直後の国立開催での試合。
マテウスが抜けた位置に誰が入るか注目されましたが、和泉を起用。
和泉がするするっとポケットを取ってからの森下へアシストをして期待に応えた試合です。
試合はその1点を守り切って1-0で勝利。
新潟の前節振り返り
新潟は開幕節鳥栖に2-1で勝利、前節はG大阪に0-1で敗れ、ここまで1勝1敗。
前節を中心に振り返ります。
新潟はポゼッションから攻撃の組み立てを図る一方で、G大阪はそれをさせないように新潟陣内でハイプレスからのショートカウンターを仕掛ける構図。
新潟は序盤からG大阪のプレスに手を焼き、リズムを掴めない展開が続く。
前半0-0で終えたもののシュートは0本。
後半に入ってもG大阪ペースは変わらず、迎えた75分にPKをG大阪宇佐美に決められる。
その後ようやくチャンスを作るも得点には繋がらず、0-1で敗戦となった。
試合通してもG大阪のシュート15本(ゴール期待値1.96)に対して、新潟は5本(ゴール期待値0.42)と0-1という数字以上に完敗の試合だったと感じます。
スタメン予想
グランパス
基本的にはこれまでの2戦と同じ布陣の3-1-4-2と予想。
GKはランゲラック。
DFラインは、前節同様のメンバー三國、ハチャンレ、野上。
アンカーは米本が出場停止のため、アンカーでは稲垣よりも評価の高い椎橋を起用すると予想。
右WBは中山。
左WBは守備面と周囲との連携で前進していける点から小野を選択すると予想。(個人的な希望も込み)
インサイドハーフは森島と和泉。
FWは、山岸の起用も考えられるが山岸のコンディション面とグランパスの守備面を考えてスタートは永井、ユンカーを予想した。
アルビレックス新潟
前節前々節同様の4-2―3-1を予想。
GKは昨年日本代表に初招集された小島。
ちなみに、小島は名古屋グランパス三好から始まりU18までグランパスユースに在籍したグランパスに縁が深い選手。
DFは新井、トーマスデン、舞行龍ジェームズ、藤原を予想。
前節は舞行龍ジェームズは開幕節の脳震盪の影響で欠場していたが復帰する見込み。
右SBの新井はパス精度が高くロングフィードで局面を変えるプレーができることから攻撃面でも重要な役割を担っている選手。
ボランチは、秋山と宮本。
宮本は、不動のレギュラーだった高の穴を埋めるためにいわきFCから今季加入。
ボール奪取能力に優れ、守備的なポジションをすべてこなすこともできる今後も注目の選手。
2列目は長谷川(元)、高木、松田。
長谷川(元)は昨シーズン甲府で10番を背負っていたアタッカー。
高木は長く新潟の攻撃の中心の一人であり、技術が高くポジショニングもうまい。
松田は横浜FMから期限付き移籍中のドリブラー。スピードもあるため要注意。
トップは前節ゴラッソを決めている谷口を予想。
また、鳥栖から加入した小野裕二はここまでケガの影響でメンバー外となっていたが、メンバーする入りする可能性あり。
グランパス勝利のポイント
これまでの2試合グランパスはどちらかというとボールを持つ展開が多かった。(ボールポゼッションは、鹿島戦56%、町田戦56%)
ポゼッションにまだまだ改善の余地があるグランパスにとってはボールを持つ展開よりも、新潟のようなボールを持ってくれる相手の方が戦いやすいのではと感じるので、新潟戦は守備がしっかりすれば優位に進められるのではと思っています。(チームの理想とは異なるかもしれませんが)
攻撃面
新潟は鳥栖戦、G大阪戦ともに失点及びピンチになるシーンに攻略の糸口が窺える。
鳥栖戦では前半早々にビルドアップのミスからの流れで失点すると、その後も前半30分頃までは鳥栖のハイプレスからのショートカウンターで何本も決定機を作られる場面が目立った。
また、G大阪戦ではハイプレスを仕掛けられるとともに中盤のスペースをG大阪に終始消されていたことから、この試合でもビルドアップミスからのショートカウンターを浴びる場面が何度も見られた。
このように新潟は、自陣でハイプレスを仕掛けられるとビルドアップにミスが生じてショートカウンターをくらう場面が非常に多い。
なので、前線からプレスを仕掛けて早い攻撃に繋げることが新潟に主導権を握らせないことが1つポイントになるのではないでしょうか。
守備面
一方、守備面では新潟は最終ラインのボール回しから前線へのくさびと裏抜けを狙ってくることが多いので、まずは精度の良いパスを出させない守備をする、そしてくさびを入れられた場合にはDFとMFのプレスバックで挟み込む、裏抜けされた場合には簡単にゴール前まで運ばせないこと、が重要になる。
個人としては、SHで出場機会が多い松田、長谷川、小見辺りはそれぞれ特徴を持った選手なので気を付けたい。
中でも松田は独特なドリブルが武器の右SHであり、開幕節、第2節ともに新潟のチャンスメークの多くを担っていたことからケアが必要。
グランパスは前節町田戦で左サイド(相手の右サイド)から多くのピンチを作られただけに、左WBの人選も注目したいところ。
また、1トップもしくはトップ下で出場すると思われる谷口は開幕節でエリア外からのゴラッソを決めているが、ミートが非常に上手い選手でロングレンジからでもゴールを狙ってくるのでエリア外であっても、1歩、2歩の寄せを意識したい。
最後に・・・
新潟はこの試合がホーム初戦なので熱い気持ちで戦ってくると思いますが、その気持ちに負けず今季初勝利をもぎ取りましょう!
3月も半ばに近づいてくるとはいえ、ビッグスワンでの試合はとても寒くなりそうなので現地に行かれる方はお気をつけて。
それでは、また。
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