2025シーズンも開幕から早1か月余りになりますが、グランパスは3敗1分けの勝ちなし(第4節終了時点)と厳しいスタートとなっています。
昨シーズンルヴァン制覇したグランパスにとって今シーズンはリーグ制覇が大きな目標の1つだったはず。
ということで、歴代J1優勝チームのシーズン序盤の成績はどうだったのか調べてみたので、お気軽にどうぞ。
グランパスの開幕戦戦績
まずはグランパスの開幕戦の戦績を振り返る。
1シーズン制になった2005シーズン以降20シーズン分のグランパスの開幕戦戦績は以下。
ここ20シーズンの開幕戦勝率は60%(12勝2敗6分け)、さらにここ10シーズンに限って言えば勝率70%(7勝1敗2分け)と開幕戦に強いのがグランパスだった。
しかし、ここ2年(2024, 2025)は敗戦。開幕に強いグランパスは影を潜めている。

歴代J1優勝チームの開幕戦戦績
では、歴代J1優勝チームの開幕戦の戦績はどうだったか見てみる。
2005シーズン以降20シーズン分のJ1優勝チームの戦績は以下。
ここ10シーズンで見ると、優勝チームの開幕戦勝率は80%(8勝2分け)と非常に高いが、2005シーズンまで遡ると開幕戦を落としているのは4チーム(2005, 2006, 2013, 2014)もあり、20シーズン分の優勝チームの開幕戦勝率は65%(13勝4敗3分け)にまで落ちる。

歴代J1優勝チームの第5節までの勝ち点
では、開幕から第5節までの勝ち点はどうだろうか。
平均10.1, 中央値10.0と過半数のチームは、第5節時点で3勝1敗1分け以上の成績を残していることになる。
一方で、最小は2007シーズンの鹿島。第5節終了時に勝ち点3(3敗2分け)でかなり厳しいシーズン序盤だったことが窺える。
ちなみに、2010シーズンにJ1初制覇したグランパスは、第5戦時点で勝ち点12と開幕直後から順調に勝ち点を積み重ね、最終的には勝ち点72で優勝している。

歴代J1優勝チームのシーズン勝ち点
最後に、歴代J1優勝チームのシーズン勝ち点をみてみる。
平均70.6、中央値71.5と勝ち点70が1つの目安になりそうなことが見て取れる。
その中でも2021シーズンの川崎Fは勝ち点92(28勝2敗8分け)と群を抜いている。
一方で、最小勝ち点での優勝は2005シーズンのG大阪。勝ち点は60(18勝10敗6分け)であり、2位~5位の勝ち点は59と最後まで熾烈な優勝争いだったことが窺える。
グラフ中橙色で示したチームは、第5節までの勝ち点が10未満だった6チームだが、半数はシーズ最後には勝ち点70を超えており、第5節までの勝ち点と最終的な勝ち点にはあまり相関はないと言えそう。

そのことを確認するために、第5節までの勝ち点とシーズン勝ち点をプロットしてみた。
相関係数を計算してみると、0.41と弱い相関に留まった。

最後に・・・
シーズン序盤にスタートダッシュを切ることはもちろん大事だけれど、序盤に勝ち点を積み上げてもこの先次第でまだまだ分からない、ということが確認できた。
2025シーズンもまだまだ始まったばかり。
これからの巻き返しに大いに期待したい。
それでは、また。
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