【データでグランパス】プレースタイル指標で見る2024選手比較!2025新加入選手の特徴も!

グランパス

2024シーズンを終え早一か月。2025シーズンの新体制発表会も終え、キャンプもスタート。

2024シーズンのデータをこれまで振り返っていなかったので、今回はデータで2024を振り返っていきたい。中でも今回は選手個々のデータを見ていくこととする。

また、2025に向けては新加入選手のデータも合わせて見ていく。

選手個々のデータとしては、Football LAB内で使用されているプレースタイル指標(Playing Style指標)を用いた。

それでは早速見ていきましょう!

※本記事のデータは、Football LAB内のデータを使用しております。

Football LAB | データによってサッカーはもっと輝く
フットボールラボ(Football LAB)はサッカーをデータで分析し、新しいサッカーの観戦方法を伝えるサッカー情報サイトです。選手のプレーを評価するチャンスビルディングポイントやプレースタイル指標、チームの戦術を評価するチームスタイル指標...

プレースタイル指標(Playing Style指標)とは・・・

まず、本記事内で使用したプレースタイル指標(Playing Style指標)について簡単に説明する。

プレースタイル指標は、これまで定性的だった能力を見える化すること、選手個々の特徴を分かりやすくすること、を目的に各データを偏差値化、規格化したもの。

指標は20段階で評価し、偏差値から下表のとおりに分類されている。

詳細は、Football LAB内の記載を参考いただきたい。

プレースタイル指標とは | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
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ここで、プレースタイル指標の例をパトリックの2024シーズンデータで見てみよう。

以下がパトリックのデータ。

まず、決定力の数値13は偏差値にすると65

これだけではイメージが湧かないかもしれないので比率に置き換えると、これは15人に1人(上位6.7%)に該当し、素晴らしい決定力が数字でも明確に。

さらに、敵陣空中戦の数値20は偏差値に置き換えると82.5以上

これは1700人に1人(上位0.059%)という凄まじい数字になる。

見方としてはこのような形になるので、以降では2024シーズンのポジションごとの選手比較と2025シーズンの新加入選手のデータを見ていく。

2024グランパス選手を比較すると・・・

2024シーズン在籍選手のデータを見ていくが、データのない選手は比較からは除外した。

グラフは①、②の2種類表示した。

①はゴールに直結する指標(決定力、ワンタッチシュート、ヘディングシュート、ロングシュート、セットプレーシュート)とパス、ロングフィードなどのレスポンスに関する指標(パスレスポンス、敵陣空中戦)について、

②は攻撃構築に関する指標(ドリブルチャンス、クロスチャンス、パスチャンス、ビルドアップ)と守備に関する指標(自陣空中戦、守備、ボール奪取、カバーエリア)についてのグラフ。

まず、DF選手。

チャンレ、ケネディ、河面、内田の4選手のデータを挙げる。

野上、徳元はDF登録だが、WBとしての出場が多かったためMFで挙げることとした。

ケネディは守備15, 自陣空中戦14と素晴らしい数字。

守備関連の4指標(カバーエリア、ボール奪取、守備、自陣空中戦)に関して、ケネディと傾向を同じくしてチャンレ、河面と続く。

一方で、内田は3選手とは傾向が異なり、守備関連の指標すべてで平均以上(7以上)の数値で安定感を窺わせる結果。

次に、MF選手。

徳元、和泉、椎橋、森島、稲垣、野上、中山、菊地の8選手。

徳元はロングシュート20、セットプレーシュート11、クロスチャンス14と攻撃面での特徴が目立つ。

和泉は攻撃面、守備面ともに飛びぬけた数値はないが、バランスが良い。

椎橋はカバーエリアとボール奪取で平均よりも良い数値。

森島と菊地は似た形状。

森島はロングシュート12、クロスチャンス11、パスチャンス10と攻撃面で軒並み高い数値であることに加え、カバーエリア10と守備面での貢献度も見逃せない。

菊地もロングシュート11、クロスチャンス9、パスチャンス11の攻撃面に加え、カバーエリアが17、ボール奪取8と途中出場が多いながらも貢献度が高いことが分かる。

稲垣は攻撃面では決定力8、ワンタッチシュート9と平均以上の値であり数少ないチャンスをものにしていると言える。また、守備面ではカバーエリア12、ボール奪取11とさすがの数値。

野上は自陣空中戦12、守備9と守備面での貢献度の高さは言うまでもないが、敵陣空中戦が8と平均以上であり、攻撃時のロングボールの起点になっていたことがこの数値からも窺える。

中山はドリブルチャンス12、クロスチャンス10、パスレスポンス10と攻撃面での特徴が出ている。

最後にFW選手。

ユンカーは先発出場数が少なくデータがないため、パトリック、山岸、永井の3選手のみ。

パトリックは敵陣空中戦が20と驚愕な数字に加え、決定力13、パスレスポンス12、ヘディングシュート15、ワンタッチシュート14と攻撃面の数値が非常に高くストライカーたるデータ。

山岸もパトリックと似た傾向であり、敵陣空中戦17と敵陣で起点となっていたことがこの数値からも良く分かる。そのほかの数値も、ワンタッチシュート16、パスレスポンス11、ヘディングシュート10、決定力10と高い傾向。

一方で永井は敵陣空中戦の数値は9と少し低くなるが、それ以外の数値は平均的に高く、パトリック、山岸とは異なる形で貢献していたことが窺える。

2025新加入選手の特徴は?

次に、2025の新加入選手の特徴をみていこう。

データのある宮、佐藤、原、浅野の4選手のデータについて、同ポジションの選手と比較した。

※原はJ2清水でのデータ

まず、宮、佐藤、原の3選手について。

宮はケネディと近い傾向。自陣空中戦15、守備12と守備面での数値が高いうえに、ケネディと異なるのは、クロスチャンス11と攻撃面での貢献も見られること。

アビスパでは3バックの左を務めることが多く、持ち前の左足の精度を活かして攻撃参加していたことが窺える。

佐藤は自陣空中戦16と高さに強みがあることに加え、特筆すべきはビルドアップが17と素晴らしい数字。また、ヘディングシュート11、ロングシュート9と攻撃の積極性も。

原は、清水では4バックの右SBを務めることが多かったが、守備面以上にクロスチャンス11、パスチャンス10、ビルドアップ11と攻撃構築面で良い数値。さらには、パスレスポンス9、決定力9も高めの数値となっており、後方からの攻撃参加が強みと言える。

次に浅野。

浅野は札幌では3バックのシャドーもしくは右WBでの出場がメイン。

攻撃面ではパスレスポンス13、ワンタッチシュート9から飛び出しやポジショニングに長けていることが想像できる。また、ドリブルチャンス9、パスチャンス10と自ら仕掛ける、周囲との連携で崩すいずれも得意なことがデータからは窺える。

最後に・・・

2024シーズンのデータを振り返ることで各選手の特徴を改めて認識することができたとともに、新加入選手については心強い選手が加入してくれたことがよく分かるデータだった。

オフシーズンにはもう少しいろんなデータを物色していきたい。

それでは、また。

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